今、空に太陽は昇っていますか?
「及川美空って覚えてる?」

その名前を聞いた瞬間…

北山はガムを噛むのを辞め、一瞬にして目は見開き、まるで何かに当選したかのような戸惑いの中に少し喜びを混ぜた反応をした。

北山は頷き、ただ驚いている様子だった。

「空は、今でも北山のこと想っている。ずっと北山に会える日を楽しみに待っている。」

「空が、俺に会いたいって言っていたのか?!」

「あぁ。」










奴は、いつもの空と同じように、悲しそうにソラを見上げた。
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