今、空に太陽は昇っていますか?
「悪い…帰る。」

「え?!家に寄っていかないんですか?」

「…あぁ。」

「どこか行くんですか?今日家寄る約束してましたよね?!」

「…。」

「そっか…言えないか…。あっ!!雨降りそうなので、私の傘を持って行って下さい。パパに風邪引かれたら困るから。」

微笑み、お腹をさすりながらそう美月は言った。

「あぁ、ありがとう。」

「先輩!!待ってるから。お腹の赤ちゃんと一緒に。だから、用事が終わったら家に来て下さい…。」

何かを感づいているかの様に、美月はそう言った。

「…。」
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