今、空に太陽は昇っていますか?
「これ。」

空は、涙を浮かばせながら震える手で一枚の紙を渡してきた。



約束の紙。



今でもあの時交わした約束は、鮮明に覚えている。

「なんだ?こんな紙切れ。」



〈ビリビリ〉



俺はその紙を破り、地面に叩きつけた。

「…。」

空は、地面に散らばった約束の紙を悲しそうに見つめ、拾い始めた。

暫く沈黙が続き、空が口を開いた。
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