今、空に太陽は昇っていますか?
「…来るの?」

「え?」

「どうして…お母さんのお墓参りに毎年来るの?」

「…。」

「私の事忘れてたんでしょ?」

「…。」

「陽、私の目を見て答えてよ…。」

俺は空の目を見る事も、空の問いに答える事が出来なかった。





「答えてよ…。お願いだから…。」

「俺じゃない。」

「陽だよ!」

「違げーよ!」

俺はとっさに大きな声で怒鳴ってしまった。

最低だよ。

本当に俺は。

自分で自分が凄く情けなく感じた。
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