今、空に太陽は昇っていますか?
お父さんは、入り口の方を見たりなんだか落ち着かない様子だった。

「貴史さん!」

小柄な女性が笑顔でお父さんに手を振った。

あぁ、そうゆう事だったんだ…

お父さんの落ち着かない理由が分かった。

…私はもう知っているよ、お父さん。

「…どちら様?」

女性がお父さんに小声で問いかけた。

「娘だよ。」

「えっ!」

女性は急に青ざめた。
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