今、空に太陽は昇っていますか?
「…お腹に赤ちゃんいるって、本当は嘘だったんです。こんな事になると思っていなかったから。」

美月は顔色を悪くし、小刻みに震えながら、恐る恐るそう言った。

「はぁ?」

「嘘なの。ごめんなさい、ごめんなさい。」

「てめぇーふざけんなよ!!!!!」

「先輩を渡したくなかったんです。美空と、糸井先輩の話を聞いちゃって…美空には絶対に…。」

「ちょっと待て!!意味がわからん。おまえ、空の事知ってんのか?」

「…中学の時の同級生です。…けど、こんな事になるなんて…私、どうしたらいいのか…」

「こんな事って?」

「美空の事、先輩は知らないんですか?!」

「はぁ?あいつ、あいつ何かあったのか?」
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