今、空に太陽は昇っていますか?
「陽、おはよう☆」

「おはよう。」

「昨日は本当にありがとう。」

「うん。」

「あ!これ、鞄とジャンパー。助かりました。」

「あぁ、ありがとう。空、また泣いた?目腫れてるよ。」

「うれし泣きね!」


しばらくたわいもない話をしながら、公園まで一緒に歩いた。



公園へ着き、私は切り出した。

「陽、何か悩んでいる事とかない?」

あえて明るく聞いた。

「陽はいつも私の事を気に掛けてくれるし、助けてくれるよね。今度は私が陽の助けになりたいんだ。」

「何言ってんの?突然。…何もないよ。」

そう言って陽は微笑んだ。

「そっか…。」

「私は、どんな陽を知ったとしても、絶対に嫌いになったりしないよ。」

「ふ〜ん。」

「たまには弱い陽も見てみたいなぁ!」

「弱くないから。…俺は弱くない!」

一瞬悲しそうな顔をしたが、再び強い口調で陽は言った。

まるで、自分に言い聞かせているかのように。
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