今、空に太陽は昇っていますか?
そして俺は、手紙を持ってその場を離れた。
俺の中では止まっていた時間も、世の中は刻々と時間を刻む。

今まで止まっていた俺の時計も、やっと動く事が出来たかもしれない。


ソラ。

ごめんな。

俺は全てを親父のせいにして、全てを投げ捨てて、空と約束していた夢さえもいつの日か失っていたんだ。

空は今まで俺を思い、待っていてくれた。

次は俺の番だな。

空に会えるその時まで、俺は君を思い続け、君に恥ずかしくない生き方をするよ。

待っていてくれるよな?

今度こそ二人で支え合って生きて行こう。

その日まで俺はもう一度ソラを見上げて生きていく。

もう、けして下は向かない。

空…

ありがとう。

本当にありがとう。
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