今、空に太陽は昇っていますか?
「美空っ?!」

「えっ?!美空だよね?何で?何でここに居るの?!」

「・・・・?すみません。どちら様でしょうか?」

それはわざとにしてはリアルすぎる事に、俺も美月も気づいた。

「えっ?!美月だよ!!何言ってんの?」

美月は空の肩を掴み揺さぶりながらそう言った。

それでも反応のない空を見て、何かに勘づいたのか美月の顔が青紫色に変わった。

一瞬にして、血の気が無くなったようだ。

空は隣に居る糸井海斗の顔を見上げ、困った様な不思議そうな顔をした。

それを見て、糸井海斗も悲しそうな顔をし肩を落とした。

背筋が凍り付くような寒気がした。
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