今、空に太陽は昇っていますか?
「太陽、本当にごめんね。私のせいで、二人を引き離して。」

「その事はもういいって言ってるだろ。俺が悪いんだよ。全て。だからもう気にするな。」

「今の太陽は、美空の前でも胸を張って会えるよね?美空の心の涙を拭いてあげれるのは太陽だけだよ。私は大丈夫だから。」

「けど・・・。」

「お腹の赤ちゃんが嘘だって分かっても、太陽は体調が悪くなった私の事を心配して、責めずにずっと側に居てくれた。もう十分だよ。今まで本当にありがとう。」

「・・・。」

「本当、もういいから早く美空の所へ行ってあげて!!」

美月は涙を堪えながら、俺の背中を押した。

「あぁ・・・ごめんな。」
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