今、空に太陽は昇っていますか?
君の声が聞こえる方へ。

君が居るその場所へ。

「空っ!!」

俺の姿を見つけ、糸井海斗が空の縦になるように立ち上がった。

俺は海斗の足下に膝まつき、頭を床に擦り付けた。

「すまない。本当に本当にすまなかった。」

「謝るのは、僕にじゃないだろ。」

「俺、今でも空の事を愛している。」

「彼女はいいのか?子供ももういるんだろ?」

「嘘だったんだ、子供は出来ていなかった。美月ともその時に別れた。」
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