今、空に太陽は昇っていますか?
あれから、どの位が経ったのだろうか…。
私の中の時計は止まったままだが、世の中はもう1ヶ月も経っていた。
しばらくは何もやる気が起きず、ただ毎日を呆然と過ごしていた。
ソラを見ず、下ばかりを見て…。
夢ではお母さんと一緒に居るのに、目を覚ますと大好きだったお母さんの『おはよう』の声が聞こえなく、現実に引き戻され、悲しくて悲しくて起きあがる事が出来なかった。
布団に潜り、毎日毎日泣いていた。
だけど、その事を知ったお父さんは、次の日の朝からいつもより明るい声で『おはよう』と声を掛けてくれるようになった。
お母さんの死に目に会えなかったお父さん。
もの凄く辛かっただろうし、悔やんだだろう。
凄く仲が良かった2人。
一番辛いはずのお父さんだが、私の前ではけして涙を流す事も、弱音を吐くことも無かった。
いつも以上に明るく振る舞い、私にこれ以上寂しい思いをさせまいと、毎日毎日頑張っていた。