今、空に太陽は昇っていますか?
後から会社の人に聞いた。

会社は、多額の借金を抱える北川さんを雇う事を反対していたみたいだが、お父さんが頭を下げてお願いし、採用が決定した。

今回このような事件があり、お父さんは会社の皆に相当責められたみたいだった。

妻に先立たれ、親友に裏切られ、その家族を社宅から追い出し、会社の人にも責められ…

私より、お父さんの方が辛かったはずだよね。

日に日に顔色が悪くなり、以前の頼もしい父の姿は完全に消えていった。

食欲もないようで、お酒しか飲んでいない。

私にとって一人しか居ない大切な家族。











その時、決心したんだ。

私は、もう二度とお父さんの前で北川さんの事…









そして陽の事を言うのは辞めようと。









だって…あの日以来お父さんから笑顔が無くなったんだ。

私の名前を呼んでくれる声も日に日に減っていった。

そうするしかなかった。

仕方がなかった…。

私さえ我慢すれば…。



この日から全てが変わってしまったんだ。













私は、ただ君を想っていた。

君とずっと側に居たかった。

ずっと側に居る。

そう思っていた。


君が来てから、去る日までの1年半、私は本当に本当に幸せでした。
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