今、空に太陽は昇っていますか?
そして、何かを思い立ったかのように声を発した。

「あの先輩達って…この学校の人達なんですか?」

「あーうん。でも、もう何でもないよ。」

「??」

「あの時、先輩の彼女に告られたんだ。もちろん断ったんだけどね。だけど、先輩は僕が横取りしたと思っていたらしくて。次の日その先輩と話して誤解は解けたよ。全く迷惑な話だよね。」

及川美空ちゃんは微笑んだ。

「よかった。」

「え!?」

「美空ちゃん、やっと笑った。」

「あぁ…こうゆう事初めてなので、凄く緊張してて…。」

「実話…僕も、こうゆうの初めてなんだ。凄く緊張してる。」

「…。」

暫く沈黙が続いた。

「あのさ、突然で悪いんだけど…。」

「はい…?」

「僕、君の事がずっと好きだったんだ。もし、良かったらつき合ってほしい。」

「…えっ?!あの…ごめんなさい。突然でどうしたらいいのか分からなくて…」

「あ〜そうだよね…じゃあさっ!!友達になろう♪」

「…あ、はい…。」

「よかったぁ〜」
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