今、空に太陽は昇っていますか?
勢いに負けて了解してしまったが、これで本当に良かったのかなぁ…。

教室に戻ると美月達が色々と聞いてきた。

「え〜!!!断ったの??マジでありえないし!!!」

はぁ…なんだか気が重くなってきた。

私のため息を聞き、春香が口を開いた。

「美空には好きな人が居るんだもんね!」

「あ…う、うん。」

「えっ?誰?誰?美月の知ってる人?」

「美月は知らない人。ねっ、美空!」

私は頷いた。

「え―ずるいよぉ―美月にも教えて!」

「う〜ん…空って呼んでくれる人。」

〈キーンコーンカーンコーン〉

ちょうどよく、授業の始まりを知らすチャイムがなった。

「え?よく分かんない!もぉ〜今度詳しく教えてね!」

「うん。」










帰り、グランドでサッカー部が部活をしていた。

そういえばあの先輩、サッカー部って言ってたよなぁ〜…。

そう思いながら歩いているとグランドの方から声が聞こえた。

「美空ちゃん〜!!!!!」

そう叫び、手を振る先輩。

そんな先輩の事を周りの部員達がニヤニヤしながら、何かを言っており、先輩をからかっているかのように見えた。

別に付き合ってる訳でもないのに、恥ずかしくってしかたがなかった。









だけど…













海斗…。

海斗は暗闇に埋まっていた私を見つけ、光のある所へ手を引いて出してくれた。

海斗に出会ってから全てが変わった。
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