今、空に太陽は昇っていますか?
昨日、空のおじさんに言われた言葉が頭から離れず、いつも以上にムシャクシャしていた。




今日も、隣の中学の奴らと決闘。

全く、相手にもならなかった。

雑魚ばっか。

まじ、つまんねぇ。

「やっぱ、太陽は強え〜よ!まじ仲間で良かった〜!」




『空っ!待って!』



「…空?」

…確かに聞こえた。誰かが空を呼ぶ声。

「え?!太陽今、何か言った?」

「…別に。」

「あ〜あいつ確か、糸井病院の息子〜!小学一緒だった。」

糸井病院?!

空のおじさんが昨日言っていた…

隣に居るのは…

まさか…

俺の目には、楽しそうに笑う空が見えた。

久しぶりに会う事が出来た驚きや嬉しさが、ヒシヒシと沸いてきた。

自然と顔が緩み、さっき喧嘩で負った体の痛みや心の黒いものが、一瞬にして消えていった。
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