あなたへ…

あたしって、つくづく馬鹿な女。
そう思っていた。




そして、中２の夏。
とうとう、田中君が引退した。田中君がいないクラブなんて、行っても仕方がない。


あたしは、そう思ってほとんどクラブに行かなかった。



あたしは、その頃すべてに絶望していた。
家族も学校も友達も…


全部消えてしまえと思っていた。いつ死んでもいいと思っていた。


でもそんな時、あたしゎ家から遠い塾に行く事になった。

正味どうでもよかった。
だから、塾の奴らは親しげに話てきたけれど、お得意の愛想笑いで周囲の人と壁をつくり距離をおいていた。





「人間なんて、いつかは裏切る。それなら、人間なんて信じない。」

とある女達によって思い知らされた事だった。