あいつとあたし
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
みんなッ翔様よぉぉぉっっ!!」
突然廊下にもんのすごいでかい声が
叫びわたる。
「いつ見てもかっこいいわぁ・・ほんと」
とか、もういろんな声が聞こえてくる。
「翔くん、来たね。」
沙綾がひきつった笑みを見せる。
そう、私が通っているこの高校、
美麗爽葉学園(みれいそうばがくえん)には
毎年”王子”という人を投票で決め、
この学校の代表として活躍してもらうのだ。
・・・まぁ いわゆる生徒会長というやつ。
なんで翔が生徒会長に選ばれたかっていうのは
私の推測で行くと、ただ単に
”カッコいいから”
それだけだろう。。。
え`` なんで私が 翔 って呼んでるかって?
それは まぁ あれだ!!
幼馴染だからだっ。
私だって好きで幼馴染になりたかった訳じゃないよっ!!
翔と関わりのない女の子になりたかった・・・
完全にそう思えないのはなんでだろう。
私がこの気持に気づくのはまだ先の話。。。