あいつとあたし
翔side
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!
みんなッ翔様よぉぉぉっっ!!」
朝っぱらから超うるせぇ声が廊下に響き渡る。
ホント まぢ迷惑。うざってぇ。
「翔様 おはようございますッッ♥」
「あぁ おはよう」
俺は毎日仕方なく王子様っぽく話している。
なぜかって???
それは あれだ、理事長の命令ってやつだ。
なんか、王子に選ばれた人は、
王子らしく生活しなければいけない。
もちろん自分の性格を、
絶対に知らせたりしてはいけない。
まぁでも俺の性格を知ってる奴は3名ほどいるが・・・
ばちッ!!
今 あいつと目があった。
それだけでドキドキする俺は頭がおかしく
なっちまったんだろうか・・?
そんな時・・・
「しょーうー おっはよん★」
・・・また、うるさいのが来た。
「はぁ やっぱりお前か。」
「ちょ ちょ ちょ・・・
んだよ。おまえー 俺様にそんな事を言えるような
奴になったのかッ★」
さっきから台詞に★マークが付いてる奴は
長瀬 雄亜 (ながせ ゆうあ)
男の俺が見ても超イケメン!なのに中身はこんな感じ。
でも 結構良いやつなんだ。
・・・会話を聞いててわかるように、
もちろん雄亜は俺の性格を知っている。