馬鹿寮長と天才不良
自分で言うのもあれですが、私好奇心旺盛です。
そんな私が、このまま帰るはずもなく・・・
ガチャッ――・・・
「あの〜・・・」
意を決して中をみて、私は絶句した。
部屋の中に倒れる数人の男の子達。
壁や床にはナイフの傷痕&多少の血痕。
その中央には、那留君が居て、片手で一人の男の子を持ち上げて殴ろうとしていた。
「えーっと・・・」
「・・・」
見つめ合う私達。
「失礼しました」
パタン―
扉を閉めた私は、扉に背を預けて考えた。
あれは・・・ぞくに言うケンカを超えていたような。
いやいやイヤっ!!
そうじゃなくって!!
なんなのさあの状況はっ!!!?
部屋が血まみれになってたよ!?
何っ!?
那智君は不良だったのか!?
もしかして理事長サンはこのことを知っていて私に寮長をっ!?
そうだよ〜 by理事長
「・・・う、嘘でしょう・・・?」