馬鹿寮長と天才不良
「藍華はここ!!」
私はムカついたので叫んで言った。
のに!!
「あれ?見えない藍華の声が聞こえる。
どうしよう莉津、俺耳鼻科行かなきゃ」
んだとゴラァ!?
莉津君は我慢の限界だったらしく腹を抱えて笑い出した。
「ふざけんなー!そこまでチビじゃないよっ!!」
私も別の我慢の限界だったから頭にある物体を両手で無理矢理どかした。
その再にもガランッと音がしたからみると、中にはジュースの空き缶が沢山入っていた。
痛いってあんなの載せられたら!!
「あれ?藍華いたの?
ごめんね見えなかった」
「棒読みでいうな!
そして私は見えない程は小さくない!!」
悪びれた様子もない那智君はいたって真顔。
余計にそれがムカつくっ!!
「莉津、そろそろかえるぞ」
私がムキーッとしているとそんなのお構いなしに那智君は莉津君にもう片方のジュースの空き缶が沢山入った袋を渡した。
莉津君はえーっと文句を言っているが那智君が無理矢理持たせた。
うっわ鬼だ。
「うん、藍華聞こえてるから」
「げっ、嘘」
声に出ていたようで、那智君がニッコリと黒いオーラを背後に漂わせて言った。
コッワ〜
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