馬鹿寮長と天才不良
理事長ってさ、こんな子供がなれるようなものなの!?
「この学校には寮があるのを知ってるでしょう?」
「はい・・・」
何となく敬語。
やっぱ理事長だしさ?
「そこの男子寮の、寮長をやってほしいの」
「寮長っ!?私がっ!?」
「うん♪」
いや、そんな笑顔で言われても。
ってゆーか、なんで男子寮?
「そこで一年間、寮の皆をちゃんと学校に登校させたら、ちゃんと卒業させてあげる」
そんなことでいいのっ!?
簡単なことじゃんっ!
「寮長ぐらい、ちゃちゃっとこなしちゃうからっ!」
この時の私は、簡単なことだと思っていた。
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