馬鹿寮長と天才不良
バンッ!
「那智君!学校行こう!」
ノック無しに私は勢いよく那智君の部屋のドアを開けた。
ここの皆は鍵をかけないことなんてもう学習したのさっ!
「何藍華、朝からうるさいよ」
以外にも那智君は起きてた。
ベットに寄り掛かりテレビを見ていた。
勿論制服はきておらず、黒いTシャツにズボンという格好だった。
「あ、ごめん。
じゃなくて!那智君学校!」
「・・・なんで?
あんたに関係なくね?」
テレビのリモコンでチャンネルをかえながら、那智君は言った。
「あー、それ莉津君にも言われたよ」
「で、なんで?」
見たいものがなかったのかテレビを消してリモコンを後ろのベットになげやって、視線をテレビから私に向けた。
「・・・や、まあ、ね?
一応寮長だからさ私」
さすがに卒業がかかってるから、なんて言えない。
そこには私にもプライドがあるのよ!
「ま、理由は依璃亜から聞いたからわかるけど」
ハッ、と小馬鹿にしたように笑う那智君。
うカッコイイ・・・。
じゃなくて!
「知ってたの?」
冷汗をたら〜っと流しながら私は那智君を指差した。
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