馬鹿寮長と天才不良



・・・って、意気込んだのはよかった。





「とりあえず、どんな曲を歌うかはわかった」




頭にタオルをかぶって暑さ対策をしている音覇が、誠真の携帯をマナーモードにしながら言った。



曲を聞いてダンスを考えようということになったので誠真から奪った携帯で聞いた。




とゆーか音覇が曲を知らないと言ったからそうなった。





「で、音覇君。どんなダンスにするの?」




「や、なんで僕に聞く?」





萌がきくと音覇は怪訝そうな顔で聞いた。



「音覇君の家って、確か日本舞踊で有名な名家じゃなかったっけ?」





「そうだけど、この曲に日本舞踊があうと思うの?」




「「「「思わない」」」」





吏夢がいうと音覇がニコッと笑いながら言うので皆で否定した。



だってポップスの曲に日本舞踊って・・・。





それから私達はずっとダンスについて相談しあった。


でもどれもピンとこない。




あーでもないこーでもないと話していると


‘ピーーッ!’




「ヤベ、集合時間だ。
昼にまた集まろうぜ」





誠真の言葉に頷いて私達は担任の鳴海先生の元へ向かった。






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