馬鹿寮長と天才不良

でも直ぐにまた何時もの人懐っこい笑顔で私を見た。



「那智達はどう？」




「あ、理事長私を騙しましたね！？」





言われて私は理事長に嵌められた事を思い出した。



理事長はあははは、と笑っている。





「まあ頑張って。
貴女なら出来るとおもうけど？」




「それって勘ですか？」




「あら、私の勘って当たるよ？ついでに運は誰にも負けないくらい強いから」





自信ありげな顔をしている理事長をみると、なんだか信じてしまいそう。



私の背後に目をやった理事長はゲッと小さく言った。




「もうそろそろ行くね。
頑張って！那智達によろしく」




そういうと理事長はダッシュで角まで行ってしまった。



どうしたんだろ？


後ろをみたけど誰もいない。




「・・・あ、皆」





窓から運動場をみると、どこかのクラスともめあっている吏夢達が見える。



何があったんだろ・・・って





「どうせ、Ａ組だろうな」



また、面倒な事が起こりそう。




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