馬鹿寮長と天才不良




私は少し急ぎ足で吏夢達のもとに向かった。



那智君のクラスは後だ!





「わたくし達はここがよろしいのよ。お分かりかしら?」




「だーから、あなたたちクラスは向こうの部分を与えられたでしょう!?」





近付くにつれて話し声が聞こえてきた。



この声は吏夢と・・・




「このわたくしの命令が聞けないっていうの?」





やっぱり・・・。



薄紫色をしたショートカットで少しまるっとした見た目はほんわかな少女が腕組みをして吏夢を睨んでいた。




その姿を見た私はおもいっきりため息をはいて吏夢に走り寄った。





「吏夢っ!」




「藍華っ!」





私に気付いた吏夢がこっちをみると、言い合っている相手もこっちを見た。



すると相手はフッと嫌な笑みを私にした。





くっ!相変わらずムカつく奴だな・・・。




このムカつく奴は


刄鼕矢桃(はづや もも)



3−Aの委員長でおじいちゃんがこの学校の校長をしている。

だからかものすっごい偉そうでいつもクラスの人を従えている。




そして何かとあれば私達B組を敵対視してくる。




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