馬鹿寮長と天才不良



吏夢の横にならぶと私は吏夢に事の発端を聞いた。




「桃が広々と練習したいからここを譲れって言ってくるの!」





「しょうがないじゃない。わたくし達のクラスは人数が多いんですもの」





「たったの二人でしょう!?」






何時もは穏やかな吏夢も桃が相手だと別みたい。



敵意剥き出しで言い合ってるし。




「ところで倉持さん?貴女またテスト最下位だったそうね」





「ヘ、あーうん」





びっくりした。


いきなり私にふらないでよ。




「高校生にもなって恥ずかしくないのかしら?
ちゃんと勉強したらどうかしら」





多分嫌味を言ったつもりだろうけど、私そういうのは気にしないほうなんだな。



「んー、私別に気にしてないから」





勉強してあれなら気にするけど、たいしてしてないから自業自得だしなー。




「恥じらわないなんて、貴女っておかしな人ね。
貴女みたいな落ちこぼれがわたくしのクラスではなくてよかったわ。

Bクラスの方々には同情致しますわ」





こいつはとことん私を怒らせたいようだけど、一度も桃の前で怒った事はないんだよね。



かわりにいつも吏夢やクラスの皆が怒ってるし。




私は気にしないのに。





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