馬鹿寮長と天才不良
ルンルン気分でまた歩きだそうとした私は、とある後ろ姿を見つけた。
「お、藍華」
私が確かめる前に向こうが気付いた。
あれは・・・
「那智君!」
ホースを持った那智君が振り向いた。
この時幸いだったのは今が夏であり買い物をしていなかったこと。
最悪だったのは、那智君がホースの先っぽを指でつまんで水の勢いを強くしていたこと。
そして私が運動音痴だったこと。
そのせいで多少離れていたにもかかわらず、水は私におもいっきり降り懸かった。
とゆーか水でっぽうなみの痛さ。
「・・・」
濡れた前髪の毛先からはポタポタと雫がたれ、制服は上部分は水浸しで・・・。
なんか一気にテンションが下がる状態。