馬鹿寮長と天才不良
あ、バトン練習してない・・・。
まいいか。ばれないっしょ。
それにしても、入学してから私が知らない間にそんな事があったんだ。
やっぱりそんな事があったんだから先生とかは知ってるんだよね。
「よし、鳴海先生に聞いてみよ」
これは寮長としての仕事だよ。うん。けっして練習が面倒でサボろうとしている訳ではないから。
だって寮の皆を登校させなきゃ、私の卒業が・・・。
「・・・留年はヤダ」
私は先生達がいるテント下に向かった。
一瞬最悪の事態が頭に浮かんでしまった。
せめて卒業はしたいの私は!
だいたい留年なんかしたら那智君達と同い年になっちゃう。
うっっわ、馬鹿にされる。
絶対される!
・・・って、そういえばずっと休んでいるのになんで那智君達は学年があがっているの?
夕璃君だって、たまにしか来ないし・・・あれじゃ出席日数足りてないよ。
ん〜、謎だなぁ。