馬鹿寮長と天才不良
あの人・・・髪が長いから女の人だよね。
寮の方を見てたって事は寮の関係者かも。
そうでなくても何かしら関係があるかもしれない!
「・・誰なんだろ・・・」
向日葵畑に到着した私はさっきの女の人を捜す。
「いない・・・もっと奥かな?」
私は向日葵畑の中に足を踏み入れた。
それにしてもこんなに広い向日葵畑、誰が手入れしてるんだ・・・あ!
「那智君・・・かな?」
そういや何時も私が帰ってくるとき水巻していた・・・。
それで私は水を被ったんだ。
そのせいで今だ風邪引き中。
「いっその事熱が出てくれればいいのに・・・ん?」
い、いたっ!!
少し先で向日葵をじっと眺めている女の人を発見!
私よりも長い黒髪、真っ白な清潔感のあるワンピース、頭にはそれと同じ真っ白な帽子に黄色い花のコサージュ。
どこぞのお嬢様って感じ。
私服って事はここの生徒じゃないのかな?
「あの・・・」
「えっ!?」
私が話しかけると女の人はとてもびっくりした。
そんなにびっくりしなくても・・・