馬鹿寮長と天才不良



「・・・藍華ちゃん、那智・・・今寮にいるかな」




「那智君ですか?多分います・・・」





那智君に会うのかな?



「那智君に会いますか?」


「え、でも・・・」



「せっかくきたんですから、会いましょうよ!お茶ぐらい出します」




私はそう言うと辻夷さんの腕を掴んで寮の方へと向かった。








+++++





「えと、何飲みますか?」


「冷たい物ならなんでも」



冷たい物ならか・・・。


冷蔵庫をあけると中にはカルピスが。



・・・確かコレッて那智君のだったな。

自室の冷蔵庫壊れたからって無理矢理ここにいれてた。




「・・・ホントはここにいれるのはダメなんだから、別にいいよね」



他に飲み物見当たらないし。


私が買っておいたガトーショコラとカルピスをお盆にのせてっと・・・。






「お待たせしました」



「ありがとう」




ニコッと微笑む辻夷さん・・・吏夢以外でこんな美少女はじめてみるかも。
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