馬鹿寮長と天才不良



那智君は結局犯人じゃない。


お金を使ったのは稲葉君・・・






−ポン





「ぎゃあああああ!?」




「うぉっ!?」





急に肩を叩かれた私は悲鳴をあげた。


その悲鳴に叩いた相手も驚いた様子。




「あ、すみません・・・ι」




「い、いや・・・」





振り向いて見ると他校の制服を着た髪を後ろで結っている男の子がいた。

長髪の男の人が気持ち悪いと思っている私でも似合っていたり、この長さだったら許せるぞ。


・・・てか、誰だろ。





「あ、この辺で中学生でおさげ頭した女見なかったか?」





中学生でおさげ?


その特徴に私は一人の少女を思い浮かべた。




「理事長・・・のことですか?」




「そう!!見たか?」




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