馬鹿寮長と天才不良
人を呪わば穴二つ
本番当日。
―――ピピピッ
「・・・・・・なっ、7度8分・・・!!」
昨夜、作戦を実行して帰ってきて寮長の仕事を終わらせた私は、頭が痛く怠かった。
次の日である今日、なんだか悪化している気がした私は寮内にある病室で体温計を拝借して計ってみた。
すると、ワォ、という反応ができる結果だった。
「嘘でしょう・・・よりによって今日・・・」
どーせなら授業がある日にしてよ!!
ぶつぶつと文句を言いながら解熱剤を飲む。
病院はいーや。
「あれ?藍華何してんの?」
「ぐっ!!!?」
水で薬を流し込んでいた時、背後からの声に私は危うく噴き出すところだった。