MH
片膝をついていたのは極僅か。

時間にして30秒程度だろうか。

…私の見ている前で、MHⅡはゆっくりと立ち上がる。

身に纏っている空気が変わったのが、即座に感じ取れた。

私の命令に忠実な、『MHⅡ』の気配ではない。

これは、手術台で敵愾心を剥き出しにしていた…そう…。

「本城隼人…」

私が呟くとほぼ同時に。

「!」

MHⅡは振り向き様に仕掛けてきた!

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