MH
ざわつく心を何とか抑えようとしている所へ。

「あの…支部長」

メンテナンスルーム、その扉の向こうから部下の声。

「何だ!?」

苛立ちを隠しもせず、私は怒鳴る。

「は、はい…申し訳ありません…その…」

歯切れ悪く部下が言う。

「機関本部の方から支援要請が来ています…例の地下病棟の生き残りのヴィクターシリーズと、反機関勢力の連中の猛攻で苦戦中だと…MHⅡを応援に回して欲しいそうです」

「ちっ…」

左腕の修復を終え、可動チェックをしながら、私は舌打ちした。

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