MH
そのままMHⅡは音もさせずに着地。

逆に改造人間は、乗用車同士の衝突音のような、金属がひしゃげる音を立てて頭から地面に激突。

その後、大爆発を起こした。

機関の改造人間は皆そうだ。

死亡した時は、痕跡を残さぬように自爆するように出来ている。

改造した私が、そういう風に作り上げたのだ。

「……」

黒煙を上げて燃え盛る改造人間を見届けた後、MHⅡは振り向く。

表情の浮かぶ事のない、MHの顔。

しかしその無表情から、憤怒の色が見て取れる。

「待たせたな、MHⅠ。貴様の番だ」

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