MH
「心配するな」

私は笑いを堪えながら言った。

「君のように自我を取り戻すようなヘマはもう二度とやらない。今度は完全に脳をこそぎ出し、私の命令のみに従う人工頭脳を埋め込むさ…」

自らの頭を指先でトントンと叩きながら。

「こんなタンパク質の塊を残しておくから、誤動作を起こすんだ」

さも当然の如く告げる。

「きっさっまぁぁぁあぁぁあっ!!!!」




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