MH
よろめくMHⅡ。

そんな大きな隙に、私は追い討ちを仕掛けない。

わざと見逃す。

『君などいつでも破壊できる』

そう言わんばかりの態度。

私のそんな態度が癪に障ったのだろうか。

「はあああっ!」

MHⅡは更なる攻撃に転じた。

左右の拳を繰り出し、回し蹴り、後ろ回し蹴りの連続技も交える。

だが、体内のCPUがMHⅡのモーションパターンを的確に予測していた。

寸分の狂いもなく、予測通りの攻撃を繰り出してくるMHⅡに対し、私は紙一重でその攻撃を回避する。

そして最後の後ろ回し蹴りをかわし切った所で、反撃の横蹴りをMHⅡの腹に打ち込む!

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