MH
私のボディは、筋肉も関節もまだ余力を残していた。

全能力の7割程度を使用した状態。

それでも再改造を施していないMHⅡに、7割も使用しなければならないとは十分に驚愕だった。

本城隼人が、MHの性能を引き出している証拠。

反逆者とはいえ、そこは評価するに値する。

やはり廃棄するには惜しい人材。

「素直に忠誠を誓えば、私の右腕として存分に活躍できたろうにな」

そう言って。

私は蹴り足に力を込める!

その瞬間!

「ぐあっ!」

同じ極同士で反発し合う磁石のように、押し負けたMHⅡの体が地面へと弾き飛ばされた!

そのまま急降下し、地面に激突!

MHⅡの叩きつけられた場所には、まるで隕石でも墜落したかのようなクレーターが出来上がっていた。



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