MH
「勝負ありだな…せめて苦しまずにとどめを刺してやろう」

告げる私。

しかし。

「…まだだ…」

MHⅡは起き上がり、クレーターの底から這い上がろうと足掻く。

…見苦しい。

「これ程の性能差を見せ付けられ、何故まだ立ち上がる?努力した所で性能差は覆らないというのに」

吐き捨てるように言った私に対し、MHⅡはやっと這い上がってきて反論した。

「俺は人間だと言った筈だ…機械ならば性能差は覆せないが…人間ならば違う…創意工夫で、絶対的な差をも跳ね返してみせる…!」



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