MH
反論のしようもなかった。

改造に改造を重ね、限界まで性能を引き上げる事にのみ固執した私。

それに対し、MHⅡは改造による定められた性能の限界を、自らの努力と創意工夫により突破した。

性能の差だけが強さではない。

人間としての力が、機械としての性能を超えたのだ。

…ダメージのせいで、変身を保っていられない。

私の体は徐々に人間の姿へと戻っていき。

「っ!」

MHⅡが息を飲む。

私は横たわったまま、長い黒髪と、服の上からでもわかる二つの胸の膨らみを、彼の目の前に晒した。

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