MH
「MHⅠ…お前…」

自ら変身解除し、本城隼人が驚愕の声で言う。

「女だったのか…」

「…誰も男だなどと言った覚えはない…」

横たわったまま、私は疲弊した笑みを浮かべる。

高槻真琴。

それが私の名前。

女の身でありながら、学会で認められるほどの生化学者だった。

そんな世界に足を踏み入れたきっかけは、恋人だった。

彼は…事故で両脚を悪くし、車椅子の生活を余儀なくされていた。

自由に歩きまわれる脚を与えてあげたい。

それが私の人体実験の始まり。

限りなく生身に近い義足。

それを開発したくて、私は人体改造に手を染め…それを軍事開発に利用しようとする、機関によって拉致された。

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