アネキ~Secret Love?~



 * * *

「いってきます」

『気を付けて』


朝早くから仕事に出掛けるアネキ

…情けない
俺がアニキならよかったのに
好きな女一人助けれないなんて

そう思った瞬間に苦笑する。



俺は血の繋がった関係なんか崩したいのに…





「おっす、准」

『遊…はよ』



「どした? 元気ないな…何かあったんか??」

『……』

「言いたくないんやったら無理に聞かんけど」

『…馬鹿なこと聞く』

「あぁ」



『何で…俺って弟なんかな』



そんなこと聞く自分に笑えて…すげーイタいと思う。
遊はクシャっと弱々しく笑って俺の背中を叩いた





< 107 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop