アネキ~Secret Love?~
―――文化祭当日
『学校着いたらすぐに俺に電話すること、分かった?』
「分かったって! もぉー昨日から何回も同じこと言わないの!」
昨日の夜から同じことを繰り返し確認する俺にアネキは
“もういいよ”と言わんばかりの表情で文化祭に行く準備をしている。
『…アネキ』
「んー?」
『スカート』
「あ、これ? 可愛いでしょ? この前買ったんだ」
……確かに可愛いけどっ!
メチャクチャ可愛いけど!
ダメだし、
俺の学校に行って狼共にそんな姿見せたらウサギなアネキはパクッと食われちゃうだろ
『ズボンにしなさい』
「えぇー…似合ってない?」
『似合ってるけど駄目』
「何か准…お父さんみたい」
お父さん…
かなりのダメージを受けながらも平然を装い
『いいから』
と言い残し学校に行った