アネキ~Secret Love?~
――――確かめたい
俺は大嫌いなオンナに電話する。
「もしもし?」
『俺……准』
「珍しいわね。何か用?」
何の感情も込められていない声に顔を歪める
『聞きたいことがある』
「…何かしら?」
『アネキと俺のこと』
「…」
『母さんと父さんのこと』
「…何を言っているの?」
声が震えているのが分かる
『明日の5時に駅前の喫茶店で待ってる』
と言って電話を切った。
手に汗を握っている自分に気付いて溜め息を付く
―――明日で何かが変わるのだろうか???