アネキ~Secret Love?~
気を付けて帰ってね、
と言ってアネキは電話を切った。
名残惜しいのは…
もっと声が聞きたいのは…
俺だけなのか?、と女の子のような事を考える俺は馬鹿みたいだ
「香奈ネェ何だって?」
いつまでも携帯に耳にしている俺に問う不思議そうな声でハッと気が付き
平然を装って
『ご飯楽しみにしてて、だって』
と言うと、
遊はそんな俺に気付くことなく
「やったねっ!!」
テンションが上がって
俺の肩に腕を回してきた。
『キモイんだよ! やめろ』
「ひどい、准くん」
『その“准くん”マジやめろ…寒気がする』
遊と二人で家に戻った。