アネキ~Secret Love?~


「あん時は准がいっつも羨ましかった…」

『…』
俺はアネキと血が繋がってない遊が羨ましい


「でも、もし俺が准の立場だったら…想像出来ないぐらい苦しいと思う。だって一番近いのに違う方向から見たら一番遠いんだからな」

そうだ
《普通》は弟は姉を女としてみないのと同じで
姉は弟を男としてみない

じゃあ…
俺たち姉弟は《普通》じゃないのか?



「だから、香奈ネェを苦しみながら真っ直ぐ想う…准はすげーと思うぜ?」

『…何、いっ…て』


多分、
これはこいつの優しさ

気付いてるけど今までは俺が話すのを待ってくれた。
今は言いたいのに言い出せない俺に話すチャンスをくれる。


…どうしようもないぐらいに良いヤツ


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