アネキ~Secret Love?~
少し哀しげに笑って
「何でもねーよ、言ってみただけ」
と言うのを見て、
自分の情けなさに腹が立つ。
『遊…俺な? アネキが…好き、だ。ずっと……覚えて無いぐらいに昔から』
「おう」
『昨日、気持ち溢れて告った』
「…おう」
『アネキも俺を好きって言ってくれたんだ……男として』
「良かったじゃねぇか。おめでとう」
“おめでとう”
誰にも理解してもらえない…
ましてや祝ってなんかもらえないと思ってた。
『遊、ありがとな』
「は? 何がだよ?」
俺が女ならお前に惚れる、
と言ったら
「俺も」
馬鹿な俺らは、
来世には異性に生まれて結婚をすると約束した…