アネキ~Secret Love?~
「何? 准と遊君、結婚するの??」
可笑しそうに笑うアネキの声が後ろから聞こえ、
ソファーにいた俺らはビックリして振り返る。
「香奈ネェ、おかえりー」
『おかえり』
「ただいま! ねぇ、ねぇ…結婚?」
『ち…』
違う、違うことはないんだけど違うと言おうとすると
「結婚!」
と遊が俺の言葉を遮った。
「そっか… 結婚式には呼んでね」
とアネキはクスクス笑って台所に向かった。
遊は上機嫌で
「香奈ネェ公認だぜ? 結婚するしかないな、俺ら」
肩に腕を回す。
『…死ね』
と睨むと楽しそうに笑う、
アネキと遊を見てこの空間に幸せを感じた。