意地悪な彼。
「今日はB組と合同でプールの清掃行う!」

担任がそうはっはっはっと愉快に笑いながらめんどくさいことを報告した。
B組って、会長のクラスだし。私はA組。

「ってわけで全員外でな!」

そう言うと号令をかけさせずに担任は出ていった。あの先生は忘れっぽいし、責任感がない。なにより、適当。

「ちょっと聞いたー!?
プール清掃とか小学校かよってー」

後ろの席から、ぶつぶつ文句を言いながら私をつつく姫。姫はめんどくさいことが大嫌い。清掃なんてもっての他。

「着替えに行こっか」

私はそう言い姫と女子更衣室に行こうとした。
B組の前を通る時なんだかB組の中が騒がしかったので歩きながら見ていた。
教室は両側が窓なので廊下からでも中が伺える。

「んー有紀!!ぎゅ~」

げっ。
要らんものを見てしまった。B組の一番チャラチャラしたギャルのような子が会長にベタベタして甘えていた。会長は少し口元をひきつらせながらもきちんと応えている。

「高嶺会長モテモテだねぇ」
「ねぇ、さすが会長」

さすがとは言ったが対してそんなこと思ってない。
会長は顔と権力?っていうか。性格は…エロい。

「行こ、姫」

会長をスルーして、更衣室に入り着替えた。
少しブカブカのジャージを来て私と姫はプールに向かっていった




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